2-4 ビジョントレーニング 成果事例
このページでは皆さんにビジョントレーニングの成果事例をお伝えしたいと思います。この事例に登場してくださる方は、どなたも、ビジョントレーニング開始前の状態から大きく変化をされた方ばかりです。
当初は、出口の見えないトンネルの中をさまようような辛さを感じておられた事と、思いますが、喜びつつのご卒業なさってくださいました。
以下の事例の中に皆様のご参考になる事例があると良いと思います。もし、なかった場合でもお気軽にお問合せください。ご一緒に考えさせて頂ければと思います。
尚、そらいろ ビジョン・メンタル トレーニングジムにご来室された方の来室動機は以下に列挙します。
●そらいろ ビジョン・メンタル トレーニングジムにご来室される動機の一部
○ADHD
○場面緘黙
○自閉症
○アスペルガー
○学習障害
→板書が苦手
→字が汚い
→字が読めない
○斜視、斜位、弱視
○中学、高校、大学受験 特定、あるいは全体の教科、点数がとれない
○不登校・引きこもり
○友達とのコミュニケーションが苦手
○運動が苦手
上記の動機に会う事例のページを順次、充実させていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
なお、本ページでご紹介する。事例は以下の7つの分類になっております。よろしくお願いします。
①事例のタイトル
②年齢、性別、診断名や状態
③お子さんの状態とお母さんのお悩み
④ビジョントレーニング開始時のお子さんの状況
⑤トレーニングの方向性
⑥トレーニングの成果
⑦トレーナーのコメント
1.目次
(1)落ち着きがなく、不器用、誤字、脱字、集中力もない、指示したことがうまくできない中学生の男子の回復事例
(2)衝動性が強く、暴言、暴力が時々あり、勉強以前にメンタルの安定が必要な年長さんの回復事例
2.事例のご紹介
事例1
①事例のタイトル
落ち着きがなく、不器用、誤字、脱字、集中力もない、指示したことがうまくできない中学生の男子の回復事例
②年齢、性別、診断名や状態
中学一年、男子、ADHDと診断 (トレーニング期間 2年10か月)
③お子さんの状態とお母さんのお悩み
落ち着きがなく、学校でもぼーっとしていることが多いので授業についていかれない所が心配でしたが、徐々にその度合いが悪化して生きました。不器用で誤字、脱字も多く、集中力がなく、病院に行っても、様子を見ましょうと言われ、どこに相談したらいいのかもわからない状態でした。
④ビジョントレーニング開始時のお子さんの状況
好奇心が旺盛で、目につくもの全てを触りたがりました。
目の追従運動も身体を動かすことも苦手で、やりたがりませんでした。
しかし、私とすぐに打ち解けてくれて、学校ではやりたがらないキャッチボールをしてくれたので、手と目と脳の連動がうまくいっていないことがわかり、情緒面にも影響を与えていることがわかりました。
⑤トレーニングの方向性
小学校生活があまりうまくいっておらず、友達と遊ぶことが苦手でしたので、まずは心を開いてもらうことを意識しました。メンタルトレーニングやカウンセリングを手法を活用し、トレーナーとの信頼関係の形成に重きを置き、ジムに来やすい雰囲気を作っていくことにしました。
また、くま歩きや逆立ちといった粗大運動ができるように、腹筋や腕立て伏せといった筋トレもしてもらい体幹を鍛えて、身体を動かす苦手意識を少しづつ削っていけるようにし、最終的には、身体を動かす楽しさを回復してもらえるような方針をたてました。
⑥トレーニングの成果
もともと絵を描くのは好きでしたが、中央に配置された人物だけでなく背景が描けるようになり、周辺視野が広がっていることが伺えました。その成果が出てくる時期と同じくらいの時期に友達ができました。これは関連があると言えます。
また、機械いじりが得意で、興味のあることを教えてくれるようになり、全くできなかったフラフープを5分くらいできるようになりました。
⑦トレーナーのコメント
この生徒さんは当初は警戒心もあったので、馴染んでもらえるのか心配でしたが、メンタルトレーニングなどをつかい、学校でのことを話しやすいような雰囲気を心がけました。
その後、信頼関係ができてからは順調にトレーニングが進み、途中、お母様からも『落ち着いてきました』と言われるようになり、ご家庭でも明らかな違いがみられるようになったとのことでした。
ご卒業に際しては、漢字が得意になって、男の子の友達と仲良くなれたらいいね。と目標を決め、その点がクリアできて、ご卒業に至りました。
卒業する最後の日に自分が考えたお手製の掃除スプレーと白い雑巾を持ってきて教室を掃除してくれるくらい優しい心が育ちました。
今は生徒会の仕事をして、自分の夢に向かって勉強もしているそうです。
事例2
①事例のタイトル
衝動性が強く、暴言、暴力が時々あり、勉強以前にメンタルの安定が必要な
年長さん
②年齢、性別、診断名や状態
年長、男子、ADHDと診断 (在籍期間 6年)
③お子さんの状態とお母さんのお悩み
父親のDV(家庭内暴力)が原因で、学校でも、放課後デイサービスでも、気に入らないと暴言や暴力で解決しようとするので、なにかしらトラブルを起こしていました。
友達や兄弟に対して面倒見がいい時もあるのですが、状態の良いときは少なく、大半の時間は荒れている状態です。勉強についても、したがらない、集中できない、持久力もない、ということが長く続いてました。
しかし、できれば薬を飲ませたくないと思ってます。
④ビジョントレーニング開始時のお子さんの状況
トレーナーの指示通りに動きたがらない状況でしたので、はじめは最低限のことをしてもらい、一緒に身体を動かして、遊ぶことにより、ここは自由にさせてもらえると喜んでいました。またボール遊びが大好きでしたので、その方向からスタートしていくのがよさそうでした。
⑤トレーニングの方向性
目の使い方(脳のトレーニング)と主体性を伸ばす(メンタルトレーニング)を併用し、感情のスムーズな表現ができることを目指し、本来の『優しくて面倒見がいい』部分を伸ばす方向で考えました。
また、手と目と脳の連動を良くすることで、絵を描くことに自信を持ってもらうことにより、微細な手足のコントロールへの自信を回復すること、引いては、生きること全体への自信の回復へとつなげていけたらと考えました。
⑥トレーニングの成果
感情をうまく発散できるようになり、メンタルが荒れることが少なくなったので、友達のことを尊重できるようになり、彼を見る周りの目が明らかに変わりました。
そうすると、自分に自信がつき、細かいところまで気づけるようになりました。その効果もあって、プリントもパズルも本当に早くこなせるようになり、ビジョントレーニング開始時にできなかったことが次々にできるようになり、苦手意識の克服、そして、自己否定感の現象を確認できました。
⑦トレーナーのコメント
彼は一定の成長をしてますが、さらに良くなることを目指して頑張っておられます。今では、新しい生徒さんの面倒を自然とみてくれるほどの精神的な成長も感じられます。
彼の新しい生徒さんへのかかわりにより、人と仲良くするにはこうするんだということが吸収できて、学校での人間関係がスムーズになったというお子さんが何人もいるほどです。
当校のグループレッスンは 少人数の縦割り制ですので、上級生が下級生の『うまくいかなくて辛い』気持ちがわかるので、信頼関係が育ち、勉強や運動面だけでなく心が成長していくと改めて感じました。